jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ドーピング試験を尿で実施すること自体が間違いなのでは

スポーツ選手に対するドーピング試験での疑惑が報道されている。技術的にどうかは素人的には不明なのだが,そもそも尿検査という方法が問題なのではないかという気がする。

 COVID-19の世界的蔓延で何が変わったかというと,1年のうちに3回もワクチン注射を受けたことである。全世界の66億人の半分が3回,ほとんどの人が少なくとも1回は,自ら進んで,あるいはひょっとしたら半分強制的にでも,注射を受けたことになる。

 筆者も,基本的に注射は嫌いである。子どものころから,それほど痛みを感じなかった気がする。COVID-19のワクチンも積極的に受けているし,3回目のモデルナ製ワクチンでも,モデルナアームにはならなかった。

 筆者としての提案は,ドーピング試験を尿ではなく採血で行ってはどうか,ということである。あるいは,技術的に可能であれば,唾液で行ってはどうか,とも考えてみた。

 尿検査の場合,採尿時は完全に個室になる。これは男女を問わない。プライバシーの問題があるからだ。しかし,採尿した尿を係員に渡す時点で,取り替えが行われる可能性を否定できない。採尿のために個室に入る際にほかに所持品があるかどうかの身体検査をするわけではないからである。

 今回のドーピング疑惑では,選手が採尿後,係員が意識的にサンプルを取り替えて検査員に渡した可能性が疑われている。選手の不正か,係員の不正か,いずれの場合もありうるというグレーな方法で検査が実施されている。尿をドーピング試験に使うために,不具合が起きる可能性のあると考える。

 採血や唾液といっても,検体の意図的な取り替えの可能性はないわけではない。しかし,検体を採取するときに,本人以外に施術者と監視者を配置できる。この3人が共犯の場合はさすがに取り替えを防ぐことはできないが,確率はかなり低い。さらに採血の場合,真空採血管を使用すれば,そのIDが管理できれば取り替えを防ぐことはできる。もっとも,これでも完全とは言えない。事前に同じIDの採血管を用意してすり替えれば済むことである。

 あとはDNA鑑定も併用する必要があるかもしれない。抑止力はさらに上がると思われるが,それでも今度は鑑定の担当者も買収すれば,結果を捻じ曲げることは可能である。どこまでも疑えばキリがない。

 正直,血液検査なども意図的ではないミスによる検体の取り違えの可能性はある。すべて人が取り扱う作業においては,ミスが起きないことはない。COVID-19のPCR検査も,検体が自分の手を離れた瞬間から,本当に正しく判定されるのかどうか,心配で仕方がない。正直な人は,自分で検査結果を見極められる抗原検査キットの方が安心できる。しかし今度は,陽性反応が出た場合に自分が意図的に隠す可能性を否定できないから,これも厄介である。不都合な結果を隠したくなる気持ちは分からないわけではないし,自分でもその可能性を否定できない。

 風邪薬でもドーピングと判断されることがあるという。厄介な問題だが,もう少し厳密な方法を考えないと,世界中がギスギスした状態が続くのはやってられない。スポーツの世界だけは,もっときれいな世界であってほしい。