jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

Zoomオリンピックの提案

何だかいつの間にか,「東京オリンピックは開催する」「観客は人数制限して入れる」ということが決定されてしまっている。

 3回目の緊急事態宣言も,沖縄を除いて2021/6/20で特別措置に移行し,7/10にこれも解除が予定されている。その後は経過措置となり,オリンピックが7/23から始まる,という流れである。

 逆に,7/19(月)~9/5(日)を「テレワークデイズ2021」とし,都内に人は来るなというキャンペーンが始まる 五輪開催するなら「テレワークデイズ」を徹底し,無観客,無PV,無“人流”で選手を完全隔離する - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/6/11。人は都内で働くな,と言いながら,都内にオリンピックの観客は動員するという。結局,チケットを買ってくれた人,海外のマスコミ,そしてオリンピック貴族と各国首脳だけを都内に入れたいというわけなのだが,このテレワークデイズを提案している省庁の皆さんもこれを機会に都心から離れることができるか,考えてもいいと思う。

 イギリスでアルファ変異ウイルスがデルタ変異ウイルスに100%置き換わったと発表された。感染力は2倍。感染者数も再び増加に転じている。ワクチン接種率が60%を超えているが,ワクチンを接種できていない若い人への感染が進んでいる。感染の可能性が無視できない選手や競技関係者への先行ワクチン接種は進んでいるようだが,それでも感染の可能性を積んで日本に来るのか,そしてその日本がまだワクチン接種が全然進んでいない中に飛び込んでくるのか,もう一度考え直した方がいいかなと思う。

 実際,あと35日で開催というのに,2回接種とその後の10日間で免疫力を全選手,関係者が付けてくるとは考えにくい。特に,アジアやアフリカ,中南米など,接種の遅れている国での接種は進んでいるとは思えない。やはり,現在の日本に来日すること自体が,無謀だと思えるのである。

 そこで提案だが,Zoomを使って選手がそれぞれの国で競技し,世界同時に開催するZoomオリンピックである。ただし,タイムや距離を競う競技に限定し,対戦形式の競技は行わない。これだと,オリンピックの花形競技である陸上,水泳,体操を中心に漏れなく競技が行われる。できない競技は,柔道や空手,レスリングなど組み手のあるもの,テニス,サッカー,野球などの対戦競技である。

 陸上競技で特に100mは,風の影響を受けやすいので,それぞれの国で競技時の風速も測定し,これでプラスマイナスをインテリジェントに加える。

 この際,メダルはなしのオリンピックにしよう。参加できる人が,できるだけ公平な環境を作って参加し,競技を楽しむ。自分の記録を作る。それでお互いを称え合う,という新しいカタチのオリンピックをしてはどうだろうか。

 選手の移動,PCR検査,医療体制,マスコミ対応,IOC対応など,すべての準備が不要になる。感染も持ち込みや持ち帰りなどの心配もなく,そしりもない。逆にこういうZoomオリンピックができれば,世界からは「日本のやり方って格好いいな」と思わせるだろう。あと35日で,開会式の準備ができるのか。本当に世界有数の選手が集まるのか,対応できるのか,と考えると,何もできないまま,突入してしまうという事態になりかねない。