9月コロナ関連死 5類移行後で最多 - Yahoo!ニュース (2023/11/25)。厚労省が発表したというのだが,データのリンク先が見つからないので,ニュースをそのままコピーさせてもらうと,「厚生労働省は24日、新型コロナウイルスの関連死者数が、9月は最大5235人だったとの試算を発表した。8月(最大4966人)を269人上回り、5類移行後の最多を更新した。」とある。
2023/11/24発表の新型コロナ感染状況(001170443.pdf (mhlw.go.jp))では,全国平均が1.95人と,前週の2.05人をさらに下回った。しかし筆者は,このとき10月の入院者数が9月より増えていることを指摘していた(新型コロナ25週の全国平均は2.01と引き続き減少--インフルもいったん減少。しかし10月の入院数は9月を上回っていた - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/11/17)。今回,死亡者数も8月から増加傾向になったとの発表があり,やはり入院数の増加に伴って死亡者数も増える傾向に変わりはないと判断できる。
しかし,それよりも何も,資料として公開していないことが問題なのではないだろうか。メディアには情報を流したようだが,すでに五類変更後半年も経っていて,初めての発表ではないだろうか。
五類移行後の死者数公表がなくなった--第7波の2倍の死者を出した第8波を上回る可能性 - jeyseni's diary (hatenablog.com)(2023/7/3)と筆者は指摘している。このときから,厚労省の隠蔽体質を指摘していたのである。
2023年10月の入院者数が6,175と,9月から増えたことを11/17に指摘したが,11月は1,624人と減っている。年内は,死亡者数は増えるが,2024年に入れば減る傾向になる可能性は残されている。しかも単位が,入院数が数千人に対して死亡者数も数千人となっている。これは,重症者は結局死亡し,重症でなくても死亡の危険性が高いということを示しているのではないのか。新型コロナの感染拡大が始まった2020年以降,入院患者と死亡者の関連について一度も言及されなかったことが,いまだに続いていると言わざるを得ないだろう。
一方,インフルエンザの感染者数は,前週に21.13人から17.35人に減ったと報告したが,今週は21.66人と前々週を上回る数字となっている。やはり増加傾向は収まっていないと考えるべきだろう。
「バイデン大統領が2023/4/10にコロナ終結宣言を出したが,岸田首相は出していない。全国平均が2.0人を下回ったら終息宣言を出してはどうか」と筆者は提案している(23週は2.86人--減り方が緩慢になったのは第7波,第8波と同様か。終結宣言を出すか,またぶり返すのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/11/7)。まあ,死亡者数が減少傾向にもう一度転じるであろう年明けのタイミングが適切なのかもしれないが,そのときには第10波に入っている可能性も否定できない。