スキを見せない格好が「格好いい」と思う--まず男性編 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2022/6/9)のブログの中でも,髪型とヒゲのことに言及している。このときは筆者の好き嫌いベースとともに,相手に対する印象についての視点でまとめた。今回は,社会活動の中でのあり方としての警告としたい。
ヒゲ脱毛が若い人の間で流行っている。筆者の息子も,ヒゲ脱毛から始まって手足の脱毛も進めている。確かに筆者も,50年にわたって毎日の朝の行事としてのヒゲ剃りは面倒の一言に尽きるし,電動シェーバーにしても4枚刃,5枚刃といったカミソリにしても,積算するとずいぶんな出費になることにムダを感じていた。数ヶ月の通院で永久脱毛できるならかえって安いかもしれないと思う面もある。事実,すなおに定年を迎えられたらまずヒゲ脱毛しようかと考えていた。しかし,そうこうしているうちにヒゲまで白髪になり,比較的容易なレーザー脱毛が使えなくなったので,あきらめ,シンプルな両刃カミソリでコスパよくヒゲ剃りを進めている。
筆者にとって,ヒゲを剃るのはビジネスマンとしてのマナーだと思っている。スーツにしてもカジュアルにしてもきちんと着こなすのがマナーであり,髪をきちんと揃えることも,ヒゲをきちんと処理することも,相手に対しての礼儀だと思うのである。
したがって,あらゆるヒゲは否定している。無精髭はもちろんのこと,きちんと整えたと言われるようなヒゲもアウトである。白髪混じり,さらにアゴ先だけといったのもアウトである。考えてみれば,各国のリーダーや,日本の政治家,テレビのアナウンサーなど,表舞台に立つ責任のある人にはヒゲがない。それが当たり前だと思っている。
髪の毛も同様で,男性の場合,散髪店にある「普通カット」が一番礼儀正しいと思うのである。美容室でのオシャレカットや,ワックスなどで立たせた髪型,昨今流行りの2ブロックも,筆者的にはアウトである。
さらに,なぜか髪を伸ばして後ろで結んだスタイルも多いのだが,これも一般社会向きではない。芸術家ならともかく,社会活動をする上で不要なスタイルである。まして,いい加減に結んで髪の端がピンピン外に出ていたりすると,嫌悪感がさらに高まる。おでこが広い人がこの髪型にすることが多いように思うのだが,サムライ気取りなのかと思ったりもする。時代錯誤である。
一方,女性の場合も苦言を呈したいのが,長すぎる髪や束ねた髪である。男性の場合は,ヘアトニックやワックス,かつてはポマードなどを使って髪型を維持することが多いのだが,女性は長い髪をサラサラに維持するのが本命と思われる。それは大変結構なことなのだが,顔のすぐ近くで首を動かしたり,また両手で後ろ髪をかき上げて揃える動作をされると,周囲に髪が当たるのだが,この動作に対してまったく無頓着である。それも1分に1回,あるいは何度も繰り返し動かすことが多い。
さらに長い髪を束ねているケースでも,やはり同じように首を振ったりする動作が多く,ポニーテールではまさに馬のシッポのように周りに振り回されるし,お団子であっても顔に当たるのが邪魔なのだが,本人はまるで気にしていない。
スポーツ選手でも,長い髪や束ねた髪で出場される方も多いのだが,たとえば走っていて邪魔にならないのか,回転演技でタイミングがずれないか,などと心配したりする。
腕や脚の体毛については,社会活動においては「毛が無いに越したことはない」と思う。ただ,男性の場合はシャツとスラックスで隠すことが可能なので,あえて脱毛する必要はないと思うのだが,中には手の甲や指にまで剛毛の方もおられるので,ここは相手に対してどこまで対応するかは個人差があるだろう。自然を貫くか,処理するかで簡単に判断できるものではない。
筆者の場合も,腕は比較的薄いが,脚は比較的濃い。プールに行ったときには後悔することも多く,軽く剃ったり,脱色したりもした。若い男性の場合,女性に対するマナーとしての脱毛が流行るのもうなずける。カップルが成立したら,自然体に戻ればいいと思うので,完全永久脱毛まで目指さなくてもいいのかもしれない。
ビジネスマンは,清潔第一に普通調髪,ヒゲなし,体毛調節の範囲でのアレンジが“普通”だということにしたい。女性も,髪を揺すったり首を回したりする動作については,周囲の状況を判断して進めてもらいたい。社会生活においては,周囲とのバランスを取れることが求められると思うのである。