jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「ナイトワーク」で昼夜を逆転させると,エネルギー問題(電気代問題)が解決する?

筆者は極めて動物的に,朝,目が覚めて活動を開始し,夜,暗くなると眠くなって寝る。今朝も朝起きてみると,息子たちが勉強していた。一晩中,勉強していたという。

 旧人類としては,夜に明かりを点けて活動するのは,“電気代がもったいない”という気持ちになるのだが,「はて,そうだろうか?」と思い直した。

 新型コロナウイルスが収束せず,2021年1月7日から2回目の緊急事態宣言で,テレワークも推奨されている。筆者はメールでやり取りをしているので,昼であろうと夜であろうとあまり関係がない。仮に,自宅で夜,仕事をしたらどうだろうか,と仮定してみた。

 筆者が生まれたころは,蛍光灯も使っていたが,半分は白熱電球だった。現在は蛍光灯とLED電球である。こまめに明かりを消しても,大差ない。昼間といっても,部屋の明かりは点いている。夜であっても,活動していない部屋や廊下などの照明は消している。自分のいる場所は,常に照明を使っていることがわかる。

 緊急事態宣言でテレワーク体制に入って,自宅の電気代が数倍に跳ね上がった,という人の話題が放送されていた。新電力などを含めて,現在の電気代は深夜電力料金との組み合わせで昼間電力料金が割高になっている。この時間帯に多くの電力を使うと,電気代が急激に上がる,という構図である。

 ということで,昼夜逆転の生活をしてみることを考えてみた。夜間に活動し,昼間は寝る,というスタイルである。

 昼間,使用する電力は基本的には冷蔵庫だけになる。夜は安い深夜電力なので,使用料を気にすることなく使える。冬場は夜の方が気温が低いので暖房を多く使う可能性はあるが,夏場は夜の方が多少は気温も下がるのと,活動をしている自室だけの冷房だけで済むので,電力使用量そのものも減る可能性がある。

 テレワークに続いて,「ナイトワーク」も考えると,とりあえず自宅の電気代の節約が実現するのではないだろうか。

 オフィスが「デイワーク」を続けるのなら,個人としては地球の反対側に移住して,日本の昼は自宅の夜,という関係にすれば,いいかもしれない。さすがにこのような国際協力が必要になったら,「深夜電力料金」などという姑息な体系がなくなるかもしれない。

 昼夜を逆転することが当たり前になってくると,もう一つ大胆な発想も生まれてくる。昔から提案のされていた「地中生活」である。

 地中のいいところは,年間を通じて気温が一定になることである。冬も夏も15度前後で快適なので,冷房も暖房も要らない。「高断熱」も要らない。強固な鉄骨ケーソン(箱)を埋めるだけで実現できる。穴を掘るコストはかかるが,たとえば,現在平地の部分にケーソンを並べた街を作り,一方で堀り進めた土をこの街にどんどん重ねてかさ上げし,実質的な地下を実現すると,土砂を廃棄する必要もなく,一石二鳥である。

 地下生活をすることのもう一つのメリットは,地上との温度差を利用した持続的なローカル発電が可能なことである。

 地中の一定の温度を利用する別の方法として,穴を掘って地中と換気して冷暖房に利用するアイディアはある。これは実はすぐにでもできる。一家に1個,竪穴を掘って空気を循環させるだけで,冷暖房が可能というアイディアである。

 地中とのやり取りができる環境ができると設置可能になるのが,ゼーベック効果を利用した温度差発電である。合金を作り,2枚を貼り合わせ,電極を付けるだけで実現する。太陽光発電にくらべて発電セルの製造コストが安く,しかも天候に左右されないというメリットがある。量産すればさらに安くできる。地熱,海洋温度差を利用することで,いわゆる持続可能なエネルギー源として,最適な解だと思っている。

 地中生活は,現時点では「恐怖心」との戦いかもしれない。水害が襲ってきたら,息ができなくなるのではないか,巨大地震が来たら閉じ込められてしまうのではないか,という恐怖である。まあ,潜水艦をイメージすると,その恐怖心は理解できないわけではない。筆者もちょっと苦手かもしれない。

 しかし,火事の延焼もなく,台風の影響もない。50年に1度の地震か,5年に 1度の台風か,と天秤にかけてみれば,地下化の方が安全かもしれない。いまだに秒読みが止まらない「核の時計」が示す核戦争の危険もある。完全とは言わないまでも,地下の方が安全な気がする。

 LEDの技術開発も進み,太陽と同様の精神効果を実現できるランプも開発された。地下でも天井照明や壁照明などを利用すれば,違和感のない照明を実現できるという。「地下電力料金」という価格体系を加えると,地下化が進むかもしれない。

 地下と地上の出入り口にも,標準的にエアシャワーなどを設置するようにすれば,感染症の家への持ち込みも防げる。この辺りの規格化は,筆者にとってはあまり苦痛ではないが,既製品を押し付けられるのを嫌がる人がいることが,結局,こうした理想論に水をかけてしまうのだろうな,と残念でならない。