jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

エネルギーの次の主役を検討中--チャートをみんなで考えてほしい

筆者は,次世代エネルギーとして「水素燃焼発電」推しなのだが,ほかにも微細藻類から取れたオイルを使う方法や,バイオマス燃料を使う方法などが自己主張をしているため,迷いまくっている。そこで,化石燃料を含めたエネルギーの相関図をまとめてみることにした。下記がその相関図である。

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次世代エネルギーの相関図

 改めて「水素推し」の理由として,内燃機関(エンジン)にも使えること,燃焼発電に使えることを挙げたい。

 藻類オイルは,航空機などの軽油の代替として使えるが,ほかの使い方ができない。またバイオマス燃料は,燃焼以外にアルコール生成によって内燃機関でも使える。しかし,燃やすことによる発電は,二酸化炭素の放出であり,収支改善にはならない。

 太陽電池風力発電を中心とする再生可能エネルギー群は,たしかにランニング時の二酸化炭素放出はない。しかし,太陽電池パネル製造には多くの電力が必要で,現在の主要生産国である中国は,その電力を石炭火力発電で賄っている。世界で太陽電池パネルがもっと必要となれば,その供給までに膨大な二酸化炭素が改めて放出されることになる。おそらく,中国に石炭火力発電を全面的に中止させようとしても,「では,太陽電池パネルは作れません,値段は10倍になります」という政治カードを切ってくるだろう。

 風力発電は,特に洋上の場合,建設のノウハウがモノを言う。正直言って,大陸棚の狭い日本で,50年は使いたいという風車を何百と建設することなど,だれも考えたことがない。おまけに,ただでさえ台風の通り道になっている日本で,すでに始まっている巨大化台風の度重なる来襲に耐えられる風力発電など,おそらく無理なのではないかと思えるのである。漁業資源の破壊の問題もある。洋上に浮かべる方式においても,流されないように海底にアンカーを打つ必要があるが,1基や2基ならともかく,数百の風力発電機を1基も流さずに管理することも,おそらく無理だと思われるのである。

 ということで,生産資源を水素燃焼発電に集中させるとともに,氷河,ツンドラの「再凍結作戦」の提案 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/12/13 に当面の電力を使い,“停電時の冷蔵庫の延命”作戦を世界中で行うことが最善策だと提案したい。夏場に買ったアイスクリームが目の前で融けそうになっているときにどうするかを考えたら,急いで食べきるか,冷凍庫に入れるか,の2択しかない。氷河やツンドラは,食べきることもできないし,二度と買うことはできないのである。

 また,まさかとは思うのだが,ツンドラに閉じ込められた過去のウイルスや細菌が活動を再開する,という話もまったくのウソとは思えない。封印が解かれ,パンドラの箱が開いてしまう前に,手を打つ必要があるのだが,「二酸化炭素を減らしましょう」という掛け声だけでは,もはや手遅れに思える。海底のメタンの氷であるメタンハイドレートが気化し始めたら,二酸化炭素の30倍の温室効果のあるガスが増えて,手のつけようがなくなる。