jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

命の残りをどうカウントするか--1日1日を悔いなく積み上げて,残りをカウントしないことにしよう

テロメアは,染色体の末端を保護する役目を持つ。細胞が分裂増殖するときにDNAを複製するが,両端のテロメアDNAが完全に複製されず,徐々に短くなり,最後は細胞は分裂することができなくなり,細胞が老化する。

 生き物は基本的に老化して死を迎える。こうしたテロメアの仕組みで寿命が決まってしまう。つまり,ある時点からカウントダウンが始まるのである。

 がんによる余命宣告は,これとは別にがん細胞の増殖による。このがん増殖力と生命維持のための抵抗力との闘いになる。通常の状態でも常にがん細胞は身体の中で発生しており,これを自分の抵抗力によって抑えている。暴走が始まると,手術で患部を除く,がん細胞を放射線や薬剤で活動を抑える,そして最後は自分の抵抗力で抑える,それでも今のところすべてのがんを治すことはできない。

 筆者の家で飼っているペットの犬は,現在15歳。一般的な寿命年齢に入っているので,いつお迎えが来てもおかしくないのだが,子犬のときから,てんかんの発作があり,腎臓の機能も弱くなっており,ここ数ヶ月で肝臓にも腫瘍が見つかった。心臓も弱くなっていることも判明した。年齢的にも心臓の負担から考えても,手術で腫瘍を取ることはできないと言われ,6月末まで1ヶ月は持たないと最初に言われた。

 筆者は勤めに出ているので,昼間はペットの面倒を見ることはできない。その分,朝出かける前に散歩やトイレの世話,朝食の用意をし,その情報を家族で共有するために,メモ用紙に状況を書いたり,LINEにメッセージを残したりしている。

 メモは,ブロックメモから1枚ずつ外してメモを書き,これを机の上に残して勤めに出るのだが,メモが毎日積み上がっていくのと同時に,ブロックメモが徐々に低くなって行くのが気になってきた。まるでテロメアが短くなっていくのを見たような気がしてきたのである。

 紙の書類は日々増えて処分に困ることがあるが,パソコンの中に残したデータは知らないうちに増えてしまう。ある日まとめてバックアップを取って空き容量を増やしても,結局は見直すこともなく残ってしまい,処分に困ってしまう。クラウドに残したデータは,共有できれば価値を生む可能性もある。

 ペットくんの日常メモは,基本的に毎日ほぼ同じなのだが,その後も1日1日延びて2ヶ月半が経っている。これらを今のところ捨てられない。日々これを積み上げることで,1日1日の命を大事にしている気持ちになっている。ブロックメモの残りを数えることはやめようと思って,日々を過ごしている。その日は必ずやってくるからである。Enjoy everyday!