2025/4/27に,筆者家族は関東の外環道から常磐自動車道を使って家族旅行に出かけた。一方,翌4/28には東北自動車道で逆走事故があったことが報道された(逆走車による多重事故で岩手県北上市の男性が死亡 追突した陸前高田市の男を逮捕 栃木県の東北自動車道(岩手めんこいテレビ) - Yahoo!ニュース)。
今回の逆走は,SAから本線に戻る際,本線からSAに入るルートと交錯する部分で「右折」するところを「左折」してしまったことで本線を逆方向に戻ってしまったことによる。この場所には信号機があった。本線に戻る際,いちおう右向きに案内は出ているが,「左にも入ろうと思えば入れる」という個所になっていた。
多くのSAから本線に入る部分は,Y字形に本線の順方向に緩やかに曲がって誘導される。逆方向に進もうとすると,鋭角にハンドルを切って方向を変える必要があり,その時点で逆方向には入りにくい設計になっている。矢印での案内はあるが,意識的にハンドルを右に切らない限り逆方向には進まないようなデザインに思える。仮に逆方向に進んだとしても,本線からSAに入ってくるクルマが向かってくるから,まだ高速になる前に気づける。ただし,高速道路が比較的空いていて,本線からSAに入るクルマの数が少なければ,逆向きに進んでもしばらくは気づかないかもしれない。
今回の事故は,SAを出てから直角に右に曲がって本線に向かう交差点になっている。左に曲がるのも直角,右に曲がるのも直角で,逆走する可能性がより高かったように思える。事故を起こしたドライバーをかばうわけではないが,「誰でも逆走はあり得る感」があった。
今回の事故は午後10時に起きている。夜間で混雑のピークを越えた時間帯であると同時に,帰宅を急ぐ気持ちの焦る時間帯でもある。SAでの休憩もほどほどに,本線に戻るのに気持ちの焦りがあったとも言える。SAから出る際,すでにスピードをある程度上げていた場合,案内の矢印を見落としたり見誤ったりする可能性があったのではないだろうか。
逆走事故を受けて,この交錯場所には大型の電光案内矢印が設置された。
筆者は昔から高速道路は好きではなかった。同じ姿勢,同じアクセルの踏み具合,同じハンドルの切り具合を長時間続けるのが辛いと感じていることと,案内看板があっと言う間に近づいてあっと言う間に去ってしまい,内容が判断しきれない場合があるからである。出口案内やSA案内はシンプルでわかりやすいが,分岐点での進行方向が右か左か直進かを迷うことが多い。特に,右車線に入ってから大きく左に回る(あるいはその逆で左車線から出て大きく右に曲がる)場所で,本来進むべき方向と違う車線を選ぶ必要があるときに焦ってしまう。時速80kmでもあっと言う間にその分岐点になってしまうからである。まして夜間や雨が降っている時は,案内看板も見にくい。
これを回避するには,優秀なナビが必要だと感じている。しかし,おそらくほとんどのナビでは高速道路での表示では画面が2分割され,片側ではSA,PA,出口までの距離と所要時間を文字で表示し,もう片側の狭くなった側で地図が表示されるようになる。分岐が近づいて来て分岐点の車線の案内が別のイラストで大きく表示されると,こんどは地図が表示されなくなる。地図が見えなくなったり,縮尺が変わったりすると,途端に頭の中が混乱してくる,というのが筆者の経験である。
現在,必要に応じて古いDVDナビ,ディスプレイオーディオでのY!カーナビ,そしてスマホ画面でのgoogle mapを同時表示させているが,残念ながらいずれも筆者の要求を完璧に満足させてはくれていない。やはり有料サブスクが必要なのかもしれない。
一般道なら,道を間違えてもリルートして目的地に向かうことができる。しかし高速道路では分岐を間違えるともはや回避の方法はない。それだけに,ナビだけに頼ることも,看板だけに頼ることも,はたまた自分の判断だけで進むことも,危険につながる。また,ナビを注視したり,看板をじっと見たりしていると,ハンドル操作を誤ることもある。自動運転で開発が進んでいる完全なナビがほしい。また少なくとも,前方から視線を大きく外さなくて済むHUD(ヘッドアップディスプレイ)や,AR(オーグメントリアリティ)ディスプレイで表示案内できる仕組みがあってもいいかと思われる。さらに,「目印は100m先の左手にある案内看板です」といった具体的に目標を指示してくれるような音声ナビ(耳ナビ)があってもいいかと思われる。
高速道路の時速110km制限を初体験--常磐自動車道で気になった路面の荒れと速度向上についての私見 - jeyseni's diary (2025/4/28)でも書いたが,今回のドライブで常磐自動車道の路面の荒れがとても気になった。40年前に中央自動車道をバイクで走った際にも,すでに路面にはかなりの凹凸があり,二輪車では異常振動を起こして危険に思った経験がある。現在,大幅な改修工事が進められているが,正直言えば東名高速道路以外は後回しになり,いずれ予算がなくなって放置される運命にあるのではないかと思えてしまう。
今回の逆走事故はまだ50歳台の運転者によるもので,よく言われる高齢者ドライバーによるものではなかった。ならば高齢者はなおさら気をつけないといけないという思いを強く持った。高速道路を使って早く遠くへ行く旅は,なるべくしないようにしたいと思う。逆走事故は,もはやどこでも誰でも起こりうる事故であると,改めて思った大型連休前半である。