新しいミーティングの形イマーシブ ビュー のご紹介 - Zoom Blog 2021/4/6。
筆者はzoomが苦手であると,以前に書いた 正直,zoom会議は好きじゃない - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/2/18。どうも,画面上でワサワサと人が動いてこちらを見ている状況が苦手なのだが,その後,1行目に紹介した「イマーシブビュー」を見つけて,アレンジすることを模索していた。というのも,このイマーシブビューでは自分で作った画像の中に,自分や参加者をはめ込んだ会議室を作ることができるからである。
5月始めに作ったのが,まさにシンプルな会議室の様子である。
人の映像は輪郭で切り抜きになり,自由な位置と大きさで配置できる。そのセッティングは手動で,会議の開催者しか操作できないが,何となく落ち着いた感じの会議室をイメージしてみた。使うとすると,仕事での会議,という想定だったからである。
いちおう10人ぐらいいて,向かい側に5人座ったと想定して配置したのだが,1列に並んでいるのと,自分も同じ列にいるのが,やや不自然な感じで,このトライアルはそのまま放置していた。
3月にオリンピックの海外からの観客を無観客にするという決定がされ,それなら双方向中継をすべてデジタルでする「オール・オンライン・オリンピック」を提案した 「オール・オンライン・オリンピック」で行こう - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/3/20。さらに具体的に,観客席に無数のディスプレイを置き,双方向で会場と観客を結ぶ構想を提案した Cisco さん、オリンピック観客ディスプレイの配置をしませんか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/6/14。これは,国立競技場なら物理的に6万台のディスプレイを設置するという壮大な計画で,日本企業にはその実力がないから,アメリカの大手通信会社が音頭を取って実現してほしい,という意味での提案である。
設置の費用と手間を考えると,大型ディスプレイを6万台設置し,これに電源を供給し,信号を供給し,すべて問題なく稼働させるというのは至難の業である(できないことはないと思うが)。
そこで考えたのが,このzoomのイマーシブビューと,プロジェクションマッピング,そしてシンプルな白いループ状のスクリーンの利用である。
まず,会場を取り巻くようにリング状,ループ状のスクリーンを設置する。これは北京オリンピックで実現している。これにプロジェクターで全周に渡って映像を映し出すことも北京オリンピックで実施しているし,東京オリンピック2020の競技場にも,プロジェクションマッピング対応のプロジェクターが規定台数設置されている。
そこに,zoomのイマーシブビューに配置した観客を投影するのである。
背景のデザインは,会場の座席のデザインと同じものとして,連続感を作る。競技場で演技している選手からは,観客のリアルな姿が見える。声ももちろん配信するといいだろう。
同じ方式で,ミニシアターでの演劇や音楽コンサートなども実現できる。最も簡単なセッティングは,客席側にカーテンでスクリーンを作り,これにプロジェクションマッピングでzoomイマーシブビューで観客映像を投影することである。超低コストで実現できると思える。
現在,1画面での最大人数は25人である。10zoom同時開催で250人,といった作り込みは必要だが,こういう「オール・オンライン・イベント」はアリだと思うのである。