jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

日本の将来はあらゆる面で心配--結婚率・出生率低下,産業の空洞化,平和ボケによる国の消滅も

イーロン・マスクが「日本は将来滅びる」と発言したというのでビックリした。出生数が死亡数を下回っているのだから,そりゃ当たり前なのだが,なぜ日本を名指しにしたのかが気になる。

 筆者が学校で習ったのは,世界の人口は30億人だった。現在は66億人と倍増している。一方,日本の人口は当時で1億人だった。現在は1億2000万人で,ほとんど変わらず,逆に減少に転じている。老人比率がどんどん上がり,年金の原資がなくなりつつある。

 戦後の日本を支えた製造業も,今や見る影もない。原料を輸入し,これに付加価値を付けて輸出して外貨を稼ぐというビジネスモデルは崩壊している。円安なのだから,本来は輸出産業は儲かる仕組みなのに,海外に売るものを作れなくなっている。

 新型コロナウイルス禍で,海外との人の行き来の制限が続き,インバウンドで外貨を置いていってくれる旅行者もやってこない。

 一部の若者が,農業や漁業などの一次産業をIT化して盛り立てようとしているのは心強い。しかし,いかにIT化しても相手は生き物である。何が不確定要素になるか分からない。国はもっと真剣に,一次産業に投資し,食糧自給率を上げなければ,本当に大変なことになる。

 日本にあるかつての製造業の工場を植物工場にして農業生産物を増やし,また廃校となった学校のプールを改良して陸上養殖施設を作り,安定的な漁業資源を増やす。さらに,水素燃焼発電も国産で広め,海外にもプラント輸出して外貨を稼ぐ。こういうビジネスモデルがなぜ誰も言えないのか,平和ボケとしたいいようがない。

 日本が敵国から攻撃を受けた場合,アメリカは助けてくれないことはウクライナ支援をしていないということからも明らかになった。専守防衛は結構であり,そのための防衛予算を増やすことも筆者は賛成である。ただ,「日本を守れる防衛設備」など,この世には存在しない。アニメの世界なら「電磁バリア」を張ればいいが,そんな発明は今のところこの世には存在しない。発射されたミサイルを爆破する方法は,もはや存在しない。せめて監視の目を強化することを提案している チグハグな日本の「可視化」技術--木を見て森を見ずの科学立国政策・自衛隊政策に失望感【追記】 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/4/29 が,そこに予算を選択集中することはだれも考えない。

 ロシアの戦勝記念日の軍事パレードや,ウクライナ軍の反撃の様子,北朝鮮の軍事パレードなどを見ると,自らの命と引き換えに国を守るために戦う,という気概が見えてくる。それを否定したのが日本の「平和主義」だが,では「平和のために国を守る」ために日本人は何をするというのだろうか。「何もしない」国民に国は守れない。まして,他人様に「助けて」と言っているだけでは,助けてくれない。

 一次産業のIT化をさらに進め,まず雇用を創出してもらいたい。そして,戦後の日本人が「モーレツ」「エコノミックアニマル」と揶揄されながらも,必死に日本の地位の向上と経済の発展,生活の向上に努め,給料を上げ,生活水準を上げてきたという汗と涙のある「仕事への情熱」「仕事の喜び」を,もう一度取り戻さなければ,「平和賛成・戦争反対」とただ口で訴えるだけの国になってしまい,諸外国から相手にされなくなるだけでなく,「ちょっと脅かせば降伏する」国に見られつつあると思うのである。

 学校で学ぶことも,またそれを教えることも,もっと実りのあるものにつなげていってほしい。バーチャル,あるいはメタバースの世界は,個人としての金儲けはできるが,それは「国」という仲間のいるプラットフォームの充実には一切貢献しない。外貨を稼げなければ,国は成長しないが,メタバースの世界での稼ぎはGDPには反映されない。

 また,日本のエンタテインメントでは国民は食べていけないのも明らかである。漫才は世界には通用しない。東大クイズ王は世界には通用しない。そして,海外に売れるものは何もなく,外貨も稼げない。つまり,何も生み出していないし,逆に日本国民の生産性を著しく阻害し,日本を破壊しているとも言えるのである。

 まず,日本に必要なのは,自家製のエネルギーと食糧である。そしてその仕事に生き生きと携わり,きちんとした収入を得て,家族を育てられるような生きがいのある仕事を作ることである。2人の夫婦から子供が3人できなければ,国は滅びる。これは自明の理である。結婚もしない,仕事もしない,ゲームやスマホばかりしている日本人に,正直,将来はない,と筆者も感じる。早く目を覚ましてほしい。