文章に“多重電子透かし”を入れる技術、日立が開発 書き手が「人間」or「AI」か区別可能に その仕組みとは? (msn.com) (2024/7/20)。
世の中,フェイク画像にフェイク動画,そしてフェイク文章が次々に登場して蔓延しつつある。そこに生成AI技術が使われているケースも多く,素人はもちろんのこと,専門家ですら,判断がつかないケースが増えているという。
有名人の顔や声をベースに,勝手にシナリオを語らせたり,災害の場面を組み入れたりしてパニックを煽るような動画もどんどん掲載されている。かつてのコンピュータウイルスを作るよりも遥かに簡単に,しかも巧妙に似せて,短時間に作ることができる。作った人は楽しくて仕方がないのだろう。
文章の生成に生成AIを利用することが,ChatGPTを皮切りに海外のIT各社が取り組んで無料で提供を始めたものだから,これまでgoogle検索で情報を集めてそこからまとめるというプロセスが,一気に結論の文章を自動作成できるようになった。宿題の答えを作るのに利用しない学生・生徒はいないだろうし,企業でも社内文章の作成が1/10以下の時間でできるようになったと,喜ばれている。
しかし,特に芸術系の作品に生成AIを利用することや,政治・経済の重要人物への成りすましは,「犯罪」である。ボイスチェンジャーを使って脅迫電話を掛けているようなものである。
特にフェイク性を区別しにくい文章の自動生成において,この電子透かしを多重に組み込める技術は,救世主である。
別に,小説の中に生成AIで作った文章を入れるかどうかは,筆者にとってはどうでもいい問題である。むしろ,詐欺,脅迫といった犯罪に関わる文章の投稿に対する措置を期待したいのである。
これまでも,子供の精神の保護としてアダルト系のキーワードが入った投稿をフィルタリングしたりしてきた。それでも犯罪は後を絶たず,ますます巧妙になってくる。知的犯罪者と正常な精神で対抗できる人は少ないので,ここにAI技術を活用することは理に適っている。
筆者にも暗号化のためのトークンを譲ってくれないものかなと思ったりする。このブログは,とりあえず安全な個人出力である。ただ,最近ここで取り上げた話題をベースに別の形で公開のポータルサイトに記事を勝手に書いている“やから”がいるような気がする。恥ずかしくないのかな,と思いつつ,こちらは独自路線で進んでいる。筆者らしい文章展開に,引き続きご期待・お楽しみいただきたい。
(1日のマックスは3本ぐらいです)。