高速道路の逆走で「途中でUターンした」ケースがあることが明らかになった。おそらく「出口を過ぎて気づいたから戻る」「分岐を間違えたので戻る」という気持ちがそうさせたのだろう。
普通の神経なら「仕方がない」とあきらめて次の出口までガマンするしかない。高速道路とはそういうものである。基本的に,高速道路上で駐停車することも禁止されている。車両故障や事故以外で停まることは許されない。路肩走行も禁止,時速50km以下の低速走行も禁止である。
それがあろうことか,「Uターン」など,自殺行為でもある。それが周囲のクルマにぶつかれば,致死行為にもなることなど,考えればわかることだと思うのだが,現実に起きているようである。
逆走がなぜこれほど頻繁に起きるのか--高速の出入口のETC化で気持ちの切り替えなし - jeyseni's diary (2025/5/19)に書いた逆走は,出入り口を間違えるケースのことであり,これは物理的にも人員を割いてでも防ぐ方法は存在する。しかし,Uターンによる逆走は,まったく予想できず,捕捉もできない。
さらに,海外からの外国人が免許を書き換える「外免切替」手続きでの試験が甘いという指摘も出ている。わずか10問の問題に対して7問正解で合格となるそうである。これではとても高速道路のルールまで理解してもらうことはできない。
少なくとも,右ハンドル左側走行の国,たとえばイギリス以外の国からの外国人には,徹底的な運転講習ないしドライブシミュレータ講習を数日かけてでもさせるべきであろう。
筆者も海外での運転はハワイで1日経験があるだけだが,左ハンドル右側通行で直進している間は問題ないが,いざ交差点に差し掛かったときに頭が混乱して逆車線に入りそうになった経験がある。
たしかに,アメリカのハイウエイでは中央分離帯が単なる草むらで,Uターンして逆方向路線に戻ることはできないわけではない部分もあった。ドラマでもハイウエイパトロールが対向車線に乗り換えて追跡するといった場面も見た記憶がある。しかし日本ではありえない光景である。
逆走車を停める方法はない。自分で停車するか,他車にぶつかって停まるしかなく,制止しようもない。事情はどうあれ,意図的であれ無意識であれ,これは「危険運転」である。事故が起きないことを祈りたいが,確定したらこれは永久免許剥奪を含めて厳罰に処すべきだと考える。