jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

クルマがセンターライン寄りに走ることによる危険性の増加をどうする--二輪車を避けるための行動に不具合

自転車や特定原付が自動車にとって危険な存在に--改悪な青切符制度にやはり問題提起したい - jeyseni's diary (2026/4/6)と書いたのだが,さらにクルマを運転していると,二輪車を避けたクルマがセンターライン寄りを走ることになることに気が付いた。対向車はいわば“逆走車”であり,ぶつかれば自損事故の2倍の衝撃を受けることになる。

 もともと,筆者がクルマの免許を取得するために教えてもらったのは「キープレフト」だった。いろいろ解説があるが,

・片側二車線以上ある道路(車両通行帯の設けられた道路)では、左側の車両通行帯を通行しなければならないというルール(道路交通法第20条 車両通行帯)。

・センターラインのある片側一車線の道路や、センターラインのない道路、境界線のない一方通行道路では、道路の左側端に寄って通行するというルール(道路交通法第18条 左側寄り通行等)。

 で,2番目のルールに従うと,その左側を通る二輪車との間隔が狭くなって危険なのだが,今回の自転車の車道走行原則によって自転車が車道にあふれることによって,「キープレフトなどできない」という感覚になる。すると,センターライン寄りになって,対向車との間隔が狭くなって,こちらも危険,ということになる。

 さらに,クルマの場合は車線の中を走っている間はおおむねすべてのクルマが同じスピードで走ることになる。生真面目な制限速度厳守ドライバーにイライラして,急加速で追い抜く以外は,一定速度で進行する。

 ところが,自転車は乗り手によってスピードがまったく異なる。子供を乗せたママチャリはゆっくり走るだろうし,ロードバイクはクルマ並みのスピードを出す。その中間に時速20kmしか出せない電動キックボードが走る。さらに時速30km制限の原付バイクも道路の左端を走る。これでは頻繁に二輪車同士の追い抜きが行われ,より車道の内側に二輪車が走ることになる。

 しかも,自転車にはバックミラーもサイドミラーもないことがほとんどだし,右後ろを確認せずに急に進路を変える自転車が跡を絶たない。クルマに乗っている者として,まことに危険な存在なのである。

 排気量50ccの原付は,すでに2025年11月で生産終了し,新たに125cc以下で最高出力40kW以下のタイプが原付一種として追加された(原付一種に新たな区分基準が追加! | JAMA - 一般社団法人日本自動車工業会)。といっても,相変わらず最高時速は30kmに制限されている。それでも,自転車や電動キックボードに比べれば本体重量は重く,構造もガッシリしている。自転車やキックボードにぶつかれば,原付の方が安定しているのは自明である。といって,車道中央を走るには最高速度が足りない。

 すべての二輪車が,車道の左端の不安定な狭い範囲を追い抜き追い越せでワサワサと走っているのを,中央寄りのクルマはヒヤヒヤしながら運転しなければならない。しかも,センターライン寄りに双方向のクルマが走るので,右側にも注意しなければならない。

 これは,どう見ても事故を増やすとしか考えられない。歩道を歩く歩行者や,車椅子,電動カートなどのシニアカーを「最優先」にすることを意図している。ここまで考えると,これは「老人」や「身障者」を代表する政治家がゴリ押しで通した法案なのではないかと疑わざるをえない。

 何でもかんでも「多様性」が第一とされるようになった21世紀の日本である。多様性を重視すると,ルールが複雑になるのは自明の理である。ルールは「定義」であり,それを守らないと「罰則」を設けるというのは,管理社会への後戻りである。ルールが守れるようにハードウエア,つまり道路を整備し直すことが本来は必要だと考える。これだけ歩行者保護を進めたとしてもなお,歩道を車椅子やシニアカーが走るには段差や傾きがあって不安定である。車道の陥没でクルマが脱輪する事故が増えているが,歩道の段差でシニアカーが横転する事故も増えているのではないだろうか,しかし,ヘルメットを着用したシニアを見たことがない。

 これまでも筆者はこのブログで,歩道が一段高いのを解消すること,街路樹を取り払って二輪車専用レーンを設けること,電動キックボードなどの特定小型原動機付自転車の最高速度を原付と同じ時速30kmに上げること,自転車に時速6kmの制限モードを加えて電動キックボードの「特例」対象と同じにして歩道走行ができるようにすることなどを提案してきた。世界中を見ても,現在の日本の道路行政は変である。これにさらにクルマの自動運転まで導入しようというのは,もはや正気の沙汰とは思えない。

 老人化社会に入っている日本で,老人の自動車免許返納も推奨されてきているが,それに代わる移動方法とその移動経路が確保されていない。

 もし,今の道路を改修しないのであれば,せめて片側の歩道を自転車専用にしてはどうだろうか。ただし,自転車の通行が多いことが予想される通勤・通学時に限るという選択はあると思う。

片側の歩道を自転車専用にする案(通勤通学時間に限る)

 これなら,路側側は原付や電動キックボード,ロードバイクなどの速い自転車が走り,自転車専用歩道は,ママチャリや特例モードの電動キックボードが走ることで,歩行者との接触を避けることができるのではないだろうか。

 もちろん,都内のような片側2車線もあるような広い道路の場合は,二輪車の路肩走行レーンはやむを得ないのかもしれない。いずれにしても,「ハードウエアの整備」ももっと柔軟に行わないと,規制・処罰だけが先行してしまって,国民がますます萎縮してしまうことになりかねない。