jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

熱い政治家を切望する--菅首相退陣表明に寄せて

2021/9/3 菅義偉内閣総理大臣が,次の自民党総裁選挙に立候補しないことを表明した。これにより,9月末の任期満了をもって菅政権が終了する。菅首相は,月末までCOVID-19対応に注力すると表明した。二階幹事長を再任しないという内閣組閣人事という線もなくなった。

 昨日までは,岸田,高市,石破,下村(途中で出馬断念)が候補になる予定だったが,菅内閣の閣僚も総裁選挙に出馬する動きが出てきた。

 筆者が適切と思っている候補も出馬の意向を固めたという。筆者が日本の代表に期待するのは,国際社会における日本の立場をきちんと主張して存在感をアピールできる人物である 「自民党総裁→総理大臣→日本の代表」という構図を変えなければ,日本は生き残れない--世界の中の日本という視点は,海外を体験しないと得られない - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/8/30。

 菅内閣の前の政権である安倍内閣では,「忖度(そんたく)」という言葉が登場した。立場が下の者が上の者に対して,勝手に無言で配慮した,ということで,上の者は責任逃れができる,という仕組みだった。まだ「ごますり」の方がマシである。ごますりは上の者の意図も測れるからである。忖度は,下の者が勝手に実行した,といえる分,ごますりよりもタチが悪い。

 筆者はこれまで,忖度もごますりもしたことがないので,このようなことをする政治の世界や,学者の世界で生きることはできなかったろう。これまでも,癇癪を起こして2回も会社を辞めているからだ。ごますりしたり,自分を殺してまで,地位を守ることに執着はなかった。家族にとっては迷惑なことだったかもしれないが,筆者自身は納得の行く人生を送っていると思う。

 安倍元首相が病気を理由に突然退陣したのを受けて,いわば押し付けられた形で首相になった菅氏。COVID-19,オリンピック,そして眞子さま問題と,大きな問題を抱えての政権は苦労の連続だったろう。オリンピック・パラリンピックをなんとかこなしたところは評価されるだろうし,最後までCOVID-19に立ち向かったという点も評価されるだろう。逆に,地球温暖化にも,エネルギー問題にも,さらに国際問題にも,実績を残せなかった首相として記録されるのだろう。福島第一原発の廃水の海洋放出を決めた首相でもある。

 次の首相には,国際派で交渉力があること,COVID-19に対してその国際力を発揮してワクチンや特効薬の十分な供給を受ける交渉ができること,そして,バイデン米大統領をはじめとする世界のクセのある指導者と渡り合って,もう一度「日本」の世界での位置づけを明確にできることを期待したい。情熱は政治家を頼もしく見せる(理想的かどうかは別問題だが) - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/12/1。