ワイシャツという言い方をすると歳が分かるというが,筆者の年代はワイシャツと呼んでいた。いまはドレスシャツだろうか。なにしろ元は「ホワイトシャツ」なのに今となっては大半がカラーシャツだったり,襟色が違ったりする。
ワイシャツの生地もオシャレになってきて,出来合いのシャツのほとんどが筆者の好みに合わなくなってしまっている。いまさら生地を選ぶわけでもなく,ネットで探してようやく最後の数枚を入手した。リピートはできない感じである。
さて,長袖シャツは一年中着ているが,半袖シャツは夏場しか使わないので,傷みが少ない。今年引っ張り出してきた半袖シャツも,おそらく30年前ぐらいから着用している。型崩れもせず,今年もこれで乗り切ろうと思っている。
6月の入って半袖シャツを着る日が増えた。そこで気づいたのだが,胸ポケットが大きいのである。これに気づいたのは,スマホを胸ポケットにスッと入れることができたときだった。
長袖シャツは,今の筆者のケース付きスマホだとギリギリのサイズで,ストラップが引っかかってなかなか入りにくいこともあった。ところが半袖シャツだと余裕があるのである。
筆者はシャツの胸ポケットには,定期券入れを入れてきた。オフィスで上着を脱いでも,貴重品としての定期券入れを常に持ち歩きたいという思いだったと思う。一方,若い人は定期券入れはズボンのポケットに入れて出し入れしていた。胸ポケットには何も入っていない様子である。
たしかに,胸ポケットになにかを入れると,そこだけ膨れてスマートではなくなる。オシャレな若者には,胸ポケットは不要なのである。実際,確かに30年前に誂えで作ったドレスシャツは,胸ポケットそのものがなかった。正直びっくりした。オシャレと実用との差を知ったのだが,筆者には実用の方が大事だった。
今筆者は,定期券入れをズボンのポケットに入れ,その分,スマホを胸ポケットにいれている。若者は,と見ると,流行りは長ストラップである。男性でも長ストラップを使う人が結構多いことに気づいた。かつて流行っていた長財布も,現金を持ち歩かなくなったことから,不要になっていると思われる。
筆者も,半袖シャツでスマホを胸ポケットに入れるとシャツの胸が垂れ下がってあまり格好が良くなく,さらにスマホの部分に汗をかくことから,スマホはベルトに固定した専用のバッグに入れることにしている。もうすぐその猛暑続きの季節になりそうである。