2025/5/14に自衛隊の練習機が愛知県犬山市の入鹿池に墜落してから1週間が経つが,残念ながらいまだに搭乗隊員2名の安否がわかっていない。
この池はため池で深さは17mほどあるらしい。農業用のため池としては,大きさ,貯水量とも全国で2位(1位は香川県の満濃池)で,貯水量は1847万9000㎥もある。
ここからは素人計算である。一般のダムの場合の放水量も千差万別だが,かりに1秒間に10㎥放流するのは比較的小さいダムの場合である。もし,このペースで入鹿池の水を抜いたとすると,1,847,900秒かかることになる。計算すると,1283日,つまり3年半かかることになる。巨大ダムでも100~150㎥/sなので,128日~最短で85日かかる計算になる。
全量は無理として,1ヶ月計画で1/3ぐらいの水をかき出して捜索の方法を変えなければ,永遠に見つからないのではないかと危惧する。
2025/1/28に埼玉県八潮市の国道で起きた陥没事故でも,最終的に運転者を搬出できたのが5/2。初動の遅さや方法の甘さも指摘した。今回の自衛隊機事故も,申し訳ないが要領が悪いように映ってしまう。そろそろ方針を変更し,いわゆる「かいぼり」で水を減らして捜索してはどうだろうか。
【追記】2025/5/22に遺体は発見されたとのこと。ご冥福をお祈りします。