スポーツは,正直言って男女平等ではないと思ってきた。男性のスポーツはパワーとスピードの競技が中心,女性のスポーツは美の競技が好まれる。女性にもパワーとスピードのスポーツはあるが,所詮は男性との平等のための設定でしかない。すべての共通の競技において,パワーもスピードも男性に勝るものはない。
女性の美のスポーツには,アーティスティックスイミング,新体操,ビーチバレーがある。新体操とビーチバレーは,逆に男性競技も始まったが,例えば男子新体操はマイナーである。アーティスティックスイミングに至っては,「ウォーターボーイズ」という映画で一躍有名になったが,現実には存在しない。
スポーツにおける女性選手に対するセクハラも,当たり前のように行われてきた。女性競技におけるパパラッチ問題もある。
そもそもスポーツは,犯罪者と猛獣を闘わせてこれを貴族が楽しむ,というところから始まっている (スポーツアナウンサーはなぜ女性が多いのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/27に記述)。現在のIOCやバッハ会長,そしてオリンピック貴族は,この末裔なのかもしれない。男性同士の血生臭い闘いをさせ,また女性同士のセクシーな闘いをさせ,これを貴族が楽しむ,というセッティングである。
つまり,オリンピックは“スポーツの祭典”なので,「男女平等などない」「男のための世界」なのである。したがって,IOCは男性中心なのである。実際,約100人(定員は115人で2012年現在111人)いるIOC委員の女性比率は37.5%で,まったくもって平等ではないのである。
東京オリンピック組織委員会が森喜朗会長だったころは,完全に男性主導だったが,橋本聖子会長になってもとにかく開催に向けて突っ走る姿勢はなんら変わらなかった。五輪大臣も橋本氏から丸川珠代氏に代わり,さらに東京都知事が小池百合子氏で,5人会議のうち3人が女性だというのに,すべての仕切りはバッハ会長である。橋本氏も丸川氏も,まるでバッハ会長の怒りを買わないように忖度して振る舞っているように見える。
開催が前提の橋本氏と小池氏は何が何でも開催に向けて努力するだろうが,なぜ丸川氏が日本国民の世論をまったく忖度しないのか,不思議である。「別の地平線」発言も常識を欠いている。「あんたは何様のつもり?」と国民が感じても仕方がない。もっと言えば,バッハ会長のご機嫌取りばかりしているようにしか見えない。まるで腰巾着ではないか。
あと,モノ言える人物は,菅首相である。そしてWHOテドロス事務局長である。さらに,天皇陛下のお言葉,ローマ法王の宣言を期待したい。