2026年3月1日,アメリカ軍によるイラン空爆が敢行された。イランのトップであるハメネイ師が死亡したと報道されている。
世界一の武力を持つアメリカ。そして世界一の発言力を持つトランプ大統領。アメリカ・ファースト思想なら,どうやらトランプ大統領が武力をもって世界征服を図ろうとしているように見えてしまう。
トップを襲う作戦はすでにベネズエラで起きている。マドゥル大統領をベネズエラ国内で拘束し,アメリカ国内に移送して裁判に掛けた。独裁政治から解放したという名目である。アメリカに対する麻薬輸出を止めてアメリカ国民を守る,という名目は納得できるものがある。
しかし,イラン爆撃でハメネイ師を殺害した作戦は,アメリカに対する直接的な被害があったわけではない。たしかに同盟国であるイスラエルに対する脅威や,核開発による世界への脅威に対しての反撃と見ることはできる。ただ,イラン国民によるイラン・ファーストの宗教的思想は,抑圧されていたわけではなく,むしろ信心であり,解放とは無縁のものである。
その後,イランによるイスラエルを含む周辺国への報復無差別攻撃は,許されるものではない。戦いの矛先が違うし,目的も違う。欧州各国が協力を表明したのも,武力による無差別攻撃に対する抑止の意味があると思う。しかし,泥沼化するのは目に見えている。
ロシアによるウクライナ侵攻も丸4年が経過してしまった。北朝鮮は相変わらず核開発を進めている。しかし,いずれもすでにアメリカを直接攻撃できるICBM級のミサイルを所持しているため,アメリカとしても迂闊に手を出すことができない。イラン攻撃は,一種の見せしめのつもりかと思われるが,かつての中東戦争のような長期化のおそれもある。
人類は,無秩序に増え続けている。筆者が学校で習った50年前は世界人口は33億人だった。子供たちの習った数字はその2倍の66億人だった。いまや80億人まで増えてしまった。日本は逆に減少している。
一方で,食糧はなくなりつつあり,エネルギーも枯渇,ところが二酸化炭素などの温暖化ガスは増え続けている。ゴミも増え続けている。クリーンと言われた原子力発電の廃棄物も,処理しきれなくなっている。
ノーベル平和賞も,何の効力もなくなってしまった。国連も機能不全に陥っている。あとは生成AIに頼るだけかもしれない。その生成AIも,電力をバカ食いし,犯罪に加担する危険性も持っている。
どこに行けばこの闘い好きの人類が平和・協調などという言葉を思い出すのだろうか。