筆者は一時期,手話を学ぼうとしたのだが,途中で断念した。新しいことを始めるのはなかなか容易ではない。一生懸命,手話の「あいうえお」を覚えたのだが,すぐに忘れてしまった。残念ながら現状で周囲に手話を使う必然性がなかったというのも理由かもしれない。もっとも,英語以外の他国語を使う必然性があって数年にわたって勉強を繰り返して来たものの,結局ほとんど身に付くことはなかった。そういう性格なのかもしれない。
せめて,相手が発信する手話や唇の動きから情報を読み取ることができれば,コミュニケーションの役に立つと思うのだが,自分の頭ではどうしようもなさそうである。そこで考えたのが,AIによる手話解読や読唇術である。
いくつか,関連するスマートフォンアプリは見つけた。読唇術アプリは,大阪大学が開発したものだが,とりあえず筆者にニーズがなかったのでそのままになっている。一方,手話解読アプリは,韓国で開発されたものが見つかった。ちょっと試してみようと思ったのだが,どうやら対象が英語版の手話の解読用だった。
日本の手話は,海外の手話とは違う独自の進化をしてきた。たぶん,海外版アプリでは日本の手話を解読することはできないだろうと思い,機能のチェックはしていない。
何でも「生成AI」時代になってしまった。文字系の翻訳は,google翻訳が先行したが,その後,google lensなどスマホカメラを使って画像を読み取れば,他国語のほとんどを即座に翻訳できるようになった。手書き文字でも,かなりの確率で読み取ることができるようになった。
点字の作成や翻訳も,かつては専用のソフトを使う必要があったのだが,生成AIを使えば簡単に翻訳できることがわかった。
しかし,手サインや唇の形を読み取る手話解読や読唇術はリアルタイムの動きを解析する必要があり,まだまだハードルは高いのかもしれない。こうした用途に,AIを使う必要があるのではないだろうか。
ハッカー集団が現在,未解読の暗号データを収集しているという。どうやら,大量のデータを集めることでビッグデータ解析ないしAI解析で暗号解読を試みているのではないかと思われる。かつて,暗号解析は巨大なスーパーコンピュータないし量子コンピュータが必要とされていたが,ひょっとしたらAIも暗号解析に使われてしまうのかもしれない。人類は,悪用することに走る傾向がある。そろそろ,人類はAIに成敗されるべき時期に来たのかもしれない。