jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

移動をしたい人は,抗原検査キットで自宅で陰性を自己証明すべき

新型コロナウイルスに感染しているかどうかを検査するPCR検査。濃厚接触の疑いのある人や高熱などの症状がある人で,保健所に相談して検査をするように指示された場合は,国の負担で検査を受けられる。

 PCR検査は,医療機関に行って鼻の奥の粘膜を綿棒で採取し,これを専門の検査機関に送って検査をする。自分で採取するわけにはいかない。インフルエンザの感染検査も同じような方法で鼻奥の粘膜の採取をするので,経験した方は多いとは思うが,多少の痛みも伴うため,決して気持ちのいいものではない。

 このほかに,約1万円の自費でPCR検査を受けることもできる。社会的立場のある人や,仕事でどうしても移動しなければならない人は,移動先が海外であろうが国内であろうが料亭であろうが,「自分が感染していないこと」を自費PCR検査で証明した上で移動すべきである。

 PCR検査の問題は,検査結果が分かるまでの時間が15時間かかることである。出張などの予定が決まっている場合は,事前に準備すべきだが,すぐに移動したい場合は急な会食には間に合わない。

 これに対して,抗原検査は10~15分で感染しているかどうかの結果が出る。自宅で検査結果が出るのも便利である。検査キットを通販で購入することもでき,唾液を使って検査ができる点も優れている。検査キットの価格は,4,000円(税別)ぐらいである。インフルエンザのワクチン注射がで3,900円(ただし税込み)なので,同じような感覚ではないかと思う。

 一方,ウイルスに対する抗体を持っているかどうかを検査する抗体検査も,15分ぐらいで結果がでる。これも自宅で検査結果が出せる。検査キットを通販で購入できる。ただし抗体は血液中にあるかどうかを確認する必要があるため,使うのは血液である。指先に針を刺して数滴の血液を採取する必要がある。検査キットは3,000円(税別)ぐらいである。

 インフルエンザの場合は,ワクチン接種などで抗体を持つことによってだいたい一冬のシーズン中の感染罹患リスクは下げられる。罹患しても重症化しないと言われている。しかし,新型コロナウイルスの抗体は,一度できても数ヶ月経つと感染による発症防止効果が半減してしまう。抗体ができるためには,いったん感染するか,再度ワクチンを接種する必要がある。

 いまのところ,新型コロナウイルスにはとにかく罹らないことが重要である。抗体を持っていたとしてもうつされないわけではない。

 まず,自分がウイルスを持っていないことを「抗原」検査で証明できた人が,移動を許可されるようにすることが重要である。

 次に,店舗やホテルなどの施設側の従業員は,「抗体」検査で抗体を持っていると証明された人が積極的にお客様と応対するようにし,抗体がない人はバックヤード業務に移るように配置すると,お客様からの感染を受ける確率が低くなる。

 先に,「全員PCR検査を」という専門医師の提案を肯定したが,PCR検査は医療機関に負担をかけるうえ,費用がかなりかかる。これに対して抗原検査は,自宅で結果が出せ,費用は半分以下で済む。検査結果が出る時間も圧倒的に短い。

 ニューヨークでは,バーに入る前に抗原検査をしてもらい,陰性の人のみ入店できる店ができた。検査結果の出る15分の間にスパークリングワインが1杯サービスされる。検査費用は50ドルで,これは客の負担である。店舗に入ったあとは,全員が陰性であると証明されているため,普通に飲食ができるというわけである。

 これは筆者が以前提案したホワイト・ロックダウンと同じである。2020/7/9のブログで提案している。

jeyseni.hatenablog.com

 バーという狭いスペースでは,そこから出たらまた再検査が必要で,これではいくらお金があってもきりがない。ニューヨークであればマンハッタンとニュージャージーなどの周辺地域からいったん人をすべて外に出し,抗原検査で陰性になった人のみをそのエリアに戻すという措置で,マンハッタンを中心とした仕事と移動,住環境の間をマスクもソーシャル・ディスタンシングもなく過ごすことができるのである。

 でないと,一度抗原検査キットで陰性となっても,移動先で感染する可能性はあり,それをまた家庭や職場に持ち込んでしまって,結局収束しないからである。

 現在,サッカーの選手やプロ野球の選手が,1週間に1回,PCR検査をしているという。一度検査をして陰性でも,外に行って感染して帰ってくる可能性があるからである。外に行っても感染しない環境を作る。これがホワイト・ロックダウンを提案する理由である。効率の悪いPCR検査よりもはるかに効率のいい抗原検査で,しかも唾液で検査でき,価格も安い。今できるのはこれではないのか。

 どうせ1万円以上のお金を使うために,歌舞伎町やすすき野に行くのであれば,その街だけでホワイト・ロックダウンをしてはどうだろうか。入り口のアーチのところで抗原検査をすれば,あとはどのお店に何時間,どれほど濃密になっていようと,感染を受けるリスクも感染を広げるリスクもない。地域で検査費用を半分持ったとしても,メリットがあると思う。

 理想形は,関東圏全体でホワイト・ロックダウンをすることである。

 米大統領(だった,と言ってもいいかと思われるが)ドナルド・トランプ氏が,メキシコとの国境にすべて壁を作ってメキシコからの移民の流入を阻止したという無謀な方策が実施された。白人側としてのアメリカ人にとって,ヒスパニック系のメキシコ人が国境を越えて入ってくることはガマンができなかったことに対する実力行使だった。しかし,壁があろうとなかろうと,以前から地下トンネルも掘られていた。それほど,ホワイト・ロックダウンは難しい。物理的に仕切り,その領域を拡大することも,至難の技である。

 「進撃の巨人」を例に取ったブログも紹介した。いまとなっては,暴論ではあるが,本当にホワイト・ロックダウンが必要なのではないだろうか。