jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

自民党総裁≠総理大臣。なのになぜ連日の報道?--器の小ささが露見

故・安倍晋三氏が自由民主党総裁かつ総理大臣のころまでが,自民党の絶対支配期だった。それでも,1999年10月の小渕恵三第2次改造内閣の下で、自民党公明党が初めて連立政権を組んで以来,単独政党政権でない時代が四半世紀続いた。

 安部氏が2020年に銃弾に倒れた後,菅義偉岸田文雄石破茂と短期政権となり,石破氏の任期中に選挙3連敗で過半数割れ与党になった。自公だけでは総理大臣を選ぶ過半数を握れない。候補者によっては公明党の与党からの離反も考えられる状況で,別の1党ないし2党との新たな連立政権の模索が続く自民党総裁選挙期間になっている。

 5人の候補は,それぞれ自民党内で票を集めることができるとして立候補した人たちだが,総裁になったあと,総理大臣指名を受けるには複数党の連立が前提になる。しかし,連立したからといって,基本的に自民党以外の連立党から総理大臣が出ることは極めて難しい。各党の政策を実現するための苦肉の選択ともいえる。公明党が与党連合に入ったのも,そのためと言ってもいいだろう。

 政党政治が基本なのだが,どの候補者も国政のトップを担う総理大臣としての個人の魅力に欠ける。政治家という仕事を選んだとはいえ,政党の仕事をするのではなく,行政の責任者の経験がトップに立つ者にとって必要なのではないだろうか。

 アメリカの大統領の多くは,大都市の市長や州知事などの地方行政のトップ経験者が務めている。現在のトランプ大統領は大企業の社長だった。トップとしての仕事の仕方,責任の取り方を知っている。しかし,議員,党員,党幹部程度の仕事の経験では,トップを張ることはできない。総理大臣になってもらうには,少なくとも県知事や大都市市長の経験が必要と感じる。そういう意味では,自民党以外の政党の党首も,単に政治団体のトップになっているだけで,市民,県民,国民を守る,といった姿勢はどこにも感じられない。

 新型コロナ禍における都道府県の知事の活躍は目覚ましかった。東京都知事小池百合子氏,北海道知事の鈴木直道氏,大阪府知事の吉村洋文氏,そして埼玉県知事の大野元裕氏など,並外れた活躍をした(「自民党総裁→総理大臣→日本の代表」という構図を変えなければ,日本は生き残れない--世界の中の日本という視点は,海外を体験しないと得られない - jeyseni's diary 2021/8/30)。いまこそ,国民の視点でリーダーが選ばれるときではないのだろうか。

 筆者はかつてから,産業界から日本のリーダーが出るべきだと言って,豊田章夫トヨタ自動車会長を推している(豊田章男氏がトヨタ自動車会長に--次は日本再生に乗り出してほしい - jeyseni's diary 2023/1/28)。トランプ大統領と堂々と張り合って自動車交渉ができたかもしれない。もう1人,経済同友会会長を務めている新浪剛史氏にも期待していたが,薬物問題で味噌を付けてしまったのは残念である。

 リーダーの素質を,筆者の視点では今回の5人の候補は持ち得ていない。連日のように追っかけ報道をしているマスコミの姿が痛々しく見えるのである。

 さらに言えば,地方都市の複数の市長が相次いで疑惑行動で糾弾されている。これらは逆に政治家としての資質に欠けているとしか言いようがない。絶対にそれより大きな場には出てきてほしくない。