jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

女性の気持ちを分かる方法はあるのか--テレワークできる実力と勉強がカギ

男性を65年もやっていると,太古からの基本的に男性中心の世界が当たり前のように思えてしまっている。正直,どのように仕組みを変えても,男性と女性の立場が逆転するほど近づけることは難しい。

 男が社会を動かす方法として「敵を殺す」ことが行われてきた。敵をなくすことで自分が社会のトップに立つ。いまでも,国家間の争いから個人間の争いまで,すべてこの原則で世の中が動いている。現在は,敵を無きものにするためにカネという武器が使われる。

 物理的な殺害にしろ,カネによる勝利にしろ,自分が頂点に立つことが目的である。それが世界の頂点であったり,国の頂点であったり,一番小さい単位が「家庭の頂点」である。

 物理的に戦争をする場合,これは男であろうと女であろうと勝つことにこだわるのであれば女性でも国のトップに立つことができる。しかし感覚的には「自分の国を守るために戦う」ところまでで,他国・他民族を支配するとか,領地を拡大するとか,そういう野心,支配欲はないのではないか。基本的に女性は平和主義,協調主義なのではないかと思うのである。

 男性の意識を変えるとすると,「家庭の頂点」としての意識を変えるところが根本的なところと思われる。しかし,男性と女性が1対1の家庭という状況で,男女対等な関係を作ることも難しい。

 男女平等を構築するなら,家庭という姿そのものを変革していかないといけない。子作り,子育てから女性を開放しなければ,家庭での男女平等はありえない。

 子どもを設ける合法的な方法は,結婚することである。しかし,結婚して子どもを設けるためには,夫に従う必要がある。妊娠期間,育児期間は,経済的に夫の収入に頼るしかない。このポジショニングが,夫優先の家庭の継続になってしまう。

 結婚という手段に頼らずに子どもを設ける方法として可能性があるのが,体外受精である。バイオテクノロジーの進歩で技術的には可能になっている。そして,夫が育児を引き受けられる,あるいは女性同士の結婚が認められれば,自らは妊娠から出産までを行い,育児はパートナーが引き受ける,という形にすれば,女性は仕事を続けることができる。

 女性が社会的に活躍していくためには,十分な収入を得られる仕事をすることである。結婚相手の男性が,主夫として家庭の家事と育児を引き受けて,妻の仕事を支えられるようであれば,社会で継続的に活躍することができる。そこに遠慮があってはならない。全面的にパートナーに家庭と育児を任せ,自分は仕事人として生きる,という選択をしなければならない。「その決意はあるか」という問題である。

 しかし,女性が先頭に立とうと思うと,人数的な無理が生じる。つまり,男性は基本的に全員が,女性をパートナーとしたいと思っていることだ。

 しかし,女性中心の社会を作ろうとすると次のようなパターンを考えてみる。それは,女性の1/5は1人で仕事に専念(結婚しない),1/5は男性のパートナーとなって育児(従来の家庭)をし,1/5は男性のパートナーに家庭と育児を任せる(主夫家庭)。残りの女性が女性同士で結婚(同性結婚)するパターンである。つまり全体の1/5が子どもを生んだあとも社会活躍し,そのパートナーである全体の1/5の女性が子育てをする,というパターンである。これで,社会の第一線で活躍できるのが女性全体の3/5にすることができる。

 これで男性とパートナーになる女性は,女性全体の2/5となる。男性全員が結婚したいと思っているとすると,これはなかなか厳しいとことである。男性の1/5は,結婚せずに仕事に生きる道を選べばいいが,男性の2/5が行き場を失う。出生率も下がるので,結果として国は衰退することになるのかもしれない。

 男って結局,女性の敵。IT武装で独立を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/11/29。女性にとってのやりがい仕事を考える - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/3/27。いろいろ考えてきたが,仕事一本で生きる,という具合に筋を一本通すというのは,女性にとっては難しいように思う。

 そこで考えたのだが,「いつでも社会に出られるように準備する」ことを提案として考えてみたい。

 準備する内容は,さまざまな勉強による理論武装と,ITを利用したテレワーク能力の向上である。

 まず,普通に20歳台を目標に結婚することを考える。結婚することが一つの道を選んだということではない。したがって,いつでも仕事ができるように,資格取得や仕事に必要な知識などの勉強をする。しかもIT技術を活用できるスキルも身につけることで,自宅にいながらでも仕事ができる能力を伸ばす。

 結婚して子どもを産み,そして育てる。2人の子どもの子育て期間は25年だとする。子どもが中学校ぐらいに進むと,昼間に時間ができるので,パートタイマーで働く人が多い。

 しかし,ここでパートに出るのではなく,在宅での仕事をする。それも下請け作業ではなく,企業の重要な仕事をリモートで実現できるように,最初の就職時にポジションを作っておく必要がある。企画部門で経営に参画できるぐらいのポジションを築いておく必要がある。研究部門でもいい。そのためには,大学でも勉強を続けなければならない。「結婚したら勉強も研究も終わるから,勉強をしない」という選択をしないことである。

 「国民総活躍時代」などと称し,女性は社会に出ろ,などと言っていても,結局はパートや内職レベルの仕事をさせていては,逆に子育てが疎かになり,社会のためにならない。子育てをしながらでも建設的な仕事ができるためには,資格,知識を身に着け,IT技術を使ってリモートワークできるスキルを身に着けることが大事なのではないかと思うのである。

 「結婚は人生のゴール」「結婚は永久就職先」と考えると,夫の世話,子どもの世話,家事で働き盛りの間を終わらせてしまう。常に勉強し,仕事に役立つ知識を得る。場合によっては資格を取る。そういうモチベーションを持ち続けることが重要である。そして,社会と何らかの関わりを持ち続ける。そうすると,子育てが一段落したときに,家でぼおっと過ごしたり,ママ友と遊んだりしている暇はない。いつでも社会にカムバックしたり,あるいは自立することもできる。

 別に,そのあと離婚するわけではない。自立できる力を持つことに反対するような男は,そもそも相手にする必要はない。自分を支配しようとすることしか考えていないからである。

 若い女性が,美容とグルメと旅行にばかり関心があるのであれば,それは男性に従属させられる道を選ぶしかないことになるのではないかと思う。もっと勉強してほしい。世の中には「女・子ども」相手のビジネスが多数存在する。行き過ぎると「カモ」にされていないとも限らない。美容サプリメントなどその最たるものである。

 生まれてこのかた,勉強することと,社会に出て社会のために仕事をすることが生き甲斐に思っていた筆者にとって,家庭を持つことは正直言えばオプションである。しかし女性が,仕事がメインで結婚はオプション,という考え方ができる人は少ないのではないか。一部の女優や専門職に限られている。メインとなる仕事を見つけることが女性にとっても生き甲斐で,そしてその仕事で食べていくことを選べる世の中になってほしい。

 COVID-19禍で,テレワーク需要が「新しい日常」に加わったと思っているが,実際にテレワークしている人は1割にも満たないのではないか。ここでテレワークで実力が発揮できれば,女性が本当に責任のある仕事をリモートで子育てと両立して実現できると思っている。