jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「都内の飲食店」?それは「料亭」でしょう--これはマスコミの政治家への忖度?あるいは政治家からの圧力?

政治家,特に政権与党の政治家同士が話し合いをする場所と言えば,「都内の料亭」と相場が決まっている。ところが,岸田文雄首相が自民党の次期総裁選への不出馬の会見をした後,党内の政治家の動きが活発になっている。その中で,「〇〇氏と◯◯氏が都内の飲食店で会食」という報道が気になった。映像を見る限り,いわゆる「料亭」である。

 料亭と言えば,これまでも秘密の会談が行われてきており,「密談」の場所である。政治家の御用達の店である。これを「飲食店」と呼ぶのは,筆者からすればこれはマスコミの政治家に対する忖度,ないしは政治家からの圧力と思われる。

 まあ,料亭自身が悪い訳ではないが,政治家の闇の会議室の役目を果たしてきたことも確かだし,その支払額が一般国民の常識からかけ離れた額が付けられていることで,潤っていることも確かだろう。仕入れ値で一般価格の10倍払ったとしても,それに見合った売上が期待される。正直,こうした店の料理人が「一流の料理人」と言われるのもいかがなものかと思ったりする。要するに皆“グル”に見えるのである。

 自民党の政治家であれば,パーティー収入の裏金化や日当の月収への読み替え,裏会議の飲食代の支払いの仕組みなど,既得権益で続けてしまうだろう。その仕組みにメスを入れようとした岸田首相が,自民党総裁から降りるのだから,よほど圧力が強かったに違いないと勘ぐってしまう。

 一方で,現在の野党が政権を取ったとすると,この闇の会議の仕組みは働かなくなり,料亭の経営が立ち行かなくなる。政権与党と二人三脚で政策づくりをしてきた官僚たちも,野党政権との協力関係は築けないだろう。

 かつて清貧と呼ばれたのは三木武夫氏だった。このときも自民党内で「三木降ろし」が行われた。今回は,世の中の視線が厳しくなっている。余計な動きをすると一気に叩かれるだろう。SNSで実名を出してこき下ろすような環境ができている。芸能人でも活動できなくなる。まして政治家なら政治家生命に終止符を打ちかねない。

 岸田首相の言うところの「自民党が変わらなければならない」にふさわしい人物はいるのか。同時に世界に対してアピールできる人物はいるのか。実績のない人物,実績はあるものの成果を出せなかった人物,結局は「推薦人」という名の派閥主義では,駄目なのではないだろうか。

 パターンとして適切かどうか分からないが,新党「都民ファーストの会」で立った小池百合子氏のような,思い切ったやり方ができる人物が現れてほしい。