jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「大屋根リング」の目的がやはり不明--人数制限はできるのか,暑さ対策,雨風対策はあるのか,リユースできるのか

大阪府木材連合会の大屋根リング再利用説明会で大屋根リングのリユース及び「ミャク市!」について説明しました | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト (2025/2/13)。

 関西万博の目玉としての大屋根リングが2025/2/28に完成した。リングの約1/4は海の上に架かる橋のような形になる。もともと埋め立ててある土地の上にリングを組み立て,そこに海水を引き込んで海に浮かんでいるような演出になっている。この設計は,3年前の構想図にも見えている(大阪・関西万博 大屋根(リング)の新パース図を公開 | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト (2022/7/13))。一部に「海に沈む」という誤った情報があるが,それは起きそうにない。ただ,材木が海水に直接浸かる形にはなっているので,半年持つのか,さらにリユースできるのかは疑問が残る。

 しかし,改めて見ると「大屋根」ではあるが,高さは12m,外周はさらに高くて20mある。ビルでいうと7階~8階ぐらいの高さにある。そこに壁になるものはないので,雨が斜めから吹き込んできたら,雨宿りできる場所にはならないような気がする。

 この中間の空間は何かに利用されているわけではない。大屋根を支えるための柱と梁を組み合わせて,日本の木材建築の神髄をアピールしたかったようだが,組み方もある意味単純なパターンの繰り返しで面白くない。寺院に見られるような複雑さも美しさも感じない。リユーズするにしても,非常に材料と労力を無駄に使ったような気がする。

 しかも外周2kmの屋根の上には遊歩道が作られ来場者が上がって景色が見られるようにするという。安全を考慮して人数制限するという話だが,さて,夕暮れ時などに大屋根に上って,人が集まるとすると海の上の部分に集中するのではないだろうか。そこで果たして制御ができるのだろうか。海上だけに,途中で降りることもできない。

 さらに懸念されるのは,暑さ対策である。おそらく大屋根リングの上には日陰がない。すでに初夏の陽気となっている現在,夏場の暑さ対策はまったく行われていない。ミストを吹き出すなどという仕組みもないだろう。

 たとえば地震が来たときなどの緊急時に,リングから安全に誘導する方法はあるのだろうか。避難経路も確保されていないのではないだろうか。

 「世界最大の木造建築」としてギネスに記録されたそうだが,これを越える大馬鹿な建設をする人など出てくるはずはないと思う。本当に馬鹿げた話である。

 材木のリユースについては,以下のような内容が書かれている。

① 建物を構築するための骨組みになる構造材としての再活用
② 構造材以外の活用(庁舎の内外装、ベンチなど)
③ 会場内への存置

 まず①の目的で引き取る人・業者は皆無だと思われる。いったん構造材として使用した部材の再利用時の保証がないからである。②の内装への転用もまずない。そもそもが構造材なので,美しくない。床材への転用も難しいのではないだろうか。ベンチなどへの流用など,高い落札価格で手に入れた材料としてもったいない使い方である。

 ということで,③がほとんどなのではないだろうか。結局,解体するにも引き取り業者が費用負担することになる。なんのメリットもないので,放置されるのがオチであろう。そのうち朽ち果ててしまうのだと思われる。

 沖縄の首里城の修復に使うという手はあるかもしれない。しかしここでも,いったん使用された材木を使うとは思えない。

 今回の万博は,いまだに目的が不明である。サステナビリティなのか,SDGsなのか,未来技術なのか,よくわからない。目玉の展示もない。

 ということで,唯一この万博を成功に導くためのテーマ変更を提案しよう。それは,「世界のB級グルメ万博」にすることである。

 パビリオンなど要らない。テントやキッチンカーがあればいい。空いたスペースで食事を提供し,空いたスペース,特に大屋根リングはハイキング気分のいい食事場になる。各国のパビリオンも,完成を待つまでもなく,その前でお国料理をどんどん提供するスペースにすればいい。SDGsを標ぼうするなら,その皿やスプーン,使うエネルギー,そしてゴミをどう処理するかを実践すればいい。会場の中でリサイクル,あるいはバイオマス発電として焼却するなどの仕組みを作ればいい。

 もちろん,それなりの食事は現状の計画でも提供できるだろう。しかし,その食事を目的に来る人はいない。それにしても,どの国も目玉がない。イベントもまともなものは提供されないだろう。ならば,B級グルメ万博で食べ物を楽しみ,国際交流を図る場にすればいいのではないだろうか。これなら,日本のSushiを含むグルメを求めて,海外からも,またすでに日本に来ている旅行者たちも,この1会場だけで日本中のB級グルメが味わえるとなれば集まってくるのではないか。ちょうど,かつて国鉄時代の東京駅の地下にあった「全国土産物店」コーナーを大きくしたような使い方にすればいいのではないか。

 これを書いている段階で,あと18日で開場だという。海外パビリオンの7割が未完成だという。ならば,全国のB級キッチンカーに集結してもらえば即座に営業が始められる。来場者に楽しんでいただければいいのではないだろうか。

 どうせ外枠しかないのだから,中身はいくらでも楽しいものに変えてしまってはどうだろうか。