jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

テレビ局こそ「社会とのコンプラ違反」をしている--マスメディア崩壊は時間の問題

「鉄腕ダッシュ」が面白くなくなってきた件--アポ無し取材にムリとオゴリが見える - jeyseni's diary (2024/4/8),と書いたのがおよそ1年前。その後,ダッシュ村のコメ作りとダッシュ島の船作り,そしてダッシュ海岸の藻の繁殖という定置ネタに時間が必要になったのか,「0円食堂」と「めし遺産」というアポ無し企画があまり行われなくなったように感じた。「ムリとオゴリ」と書いたように,一般人を巻きこんだタカビー企画よりも,TOKIOらしい汗を流して地に足のついた企画の方が合っている。

 そのダッシュ島での船作りを先導してきた国分太一が,突然の活動停止を宣言した(2025/5/20)。鉄腕ダッシュからの降板を日本テレビが発表し,「コンプライアンス違反」の中身がまったく分からない中で,TOKIOの解散宣言(2025/5/25)と続いている。

 日本テレビは,鉄腕ダッシュの番組継続と城島,松岡への出演依頼をしていると発表しているが,TOKIOがバラバラになった場合,スポンサーがつかない可能性もある。旧ジャニーズ事務所の若手グループメンバーに「昭和のノウハウ」を伝えるという意味で面白い企画なのだが,若手グループがTOKIOを引き継ぐとも思えない。鉄腕ダッシュに出演してきた草間リチャード敬太 (Aぇ!group),森本慎太郎SixTONES),岸優太(Number_i)など,TOKIOに育てられてきたなと思える人たちも,その実績が評価されてか,ドラマ出演で俳優としても活躍しつつあるが,あくまでも歌手グループの活動が本業だからである。

 TOKIOが結成されたのが1990年で,鉄腕ダッシュの放送開始が1995年,ダッシュ村の活動はその翌年で,ダッシュ村のある福島県と深いつながりができた。2011年の東日本大震災原発事故でダッシュ村が浪江町にあることが判明し,その後,同じ福島県大玉村でコメ作りを再開した。震災からの復興大使としての活動も続けてきた。

 歌手グループとしての活動自体がもはや困難になったと思われる現在,筆者として提案できるとすれば,「福島に骨を埋めてほしい」ということである。地元の農林水産を活性化するアイディアコンサルタント会社として,活動を続けていってほしい。

 今回,日本テレビが「コンプライアンス問題」であるとしているということは,テレビ局との間での法令順守違反なので,国分自身は日本テレビとの間での仕事はできなくなるだろう。残りの2人が個別に番組と契約して進行することは可能とは言え,テレビ番組としての求心力,情報発信力はなくなる。ならば,テレビ業界,音楽業界を去って,じっくりと福島で活動する道を選んでほしい。これまでの実績から考えて,福島の人たちなら彼らの新しい道を受け入れてくれると思うのである。ここでチャラチャラと東京で活動することだけはやめてほしい。

 テレビをONすれば,お笑い芸人とクイズ番組,雑学番組,そして食い物番組ばかり。ニュースのコメンテーターまで素人が茶々を入れる始末。ドラマの原作がコミックや裏動画サイト上がり。そして昭和ビデオや海外衝撃ビデオなどの鑑賞会でほとんどの時間枠が埋まっている。その中で,汗を流し,アイディアを出し合い,ゴミからモノづくりをする鉄腕ダッシュは,極めて稀な存在だった。もちろん,中では重機を使ったり,船をチャーターしたりと,相当なお金も掛けて番組作りをしてきた。同じ昭和世代として,またボーイスカウト活動経験者として,頼もしい番組企画だった。チャラチャラと道具を使って1人キャンプを自慢する芸人とは一線を画していた。

 この番組を引き継げる人材は,もはや出てこないと思われる。というか,テレビそのものがもはや役割を終えたと言えるのではないだろうか。フジテレビジョンも窮地に立っていると思えるし,NHKすらすでに役割を放棄している。マスメディアは,社会の規範として,また日本文化を維持継承するという役割も担ってきているはずなのだが,そのテレビ局がまさに「社会とのコンプライアンス違反」を犯しているのではないだろうか。マスコミ人として30年勤めた筆者としても,今のマスメディアの堕落・崩壊が残念で仕方がない。