jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

入店前の全員抗原検査で「酒の提供」「酒の要求」「酒の販売」を丸く収める

3回目の緊急事態宣言,初の重点措置は,再延長になりそうである。緊急事態宣言で強めに人流を抑えたとされる東京が感染拡大を横ばいに,大阪がやや減少方向に向かっていることが一つの判断材料になっているようだ。

 筆者は,アルコールの外飲みによって,複数の人がマスクなしで大声で会話することが飛沫感染拡大の原因だと考えている。飲食中だけでなく,その後の歩行中や帰宅する駅や電車の中でも,アルコールで酔った勢いで呼吸が荒くなり,1人でも飛沫やマイクロ飛沫を撒き散らす。歩行中も,後ろを歩く人に対してマイクロ飛沫が飛び散る。

 店舗でパーティションや換気を徹底しても,その後の移動時に屋外でも感染を拡大する可能性がある。したがって,「元を断つ」ためにアルコール類の提供をやめることが基本だと思っているのである。

 一方,居酒屋でお酒が出なければ行く価値はない。焼き鳥屋でお酒が出なければ,やはり料理も美味しくない。その店の雰囲気,匂いなども,美味しさの一因であり,おもてなしの一部である。家飲みではなく,外飲みでワイワイするのが,やはり人にとっては楽しいのかもしれない。お店の人との会話も,美味しさのためには必要なのかもしれない。

 この付加価値があるために,それなりの高いお金を払って飲みに行く,というのが人間なのかもしれない。料理よりもお酒の方が原価率が低く,店にとっては儲けになるからである。

 仮に店でお酒を出さずに料理だけで満足しても,客はやはりお酒が欲しくなる。コンビニや自動販売機で購入し,屋外でたむろして飲んで大声で話してそして帰る。飲食店はお酒を出さないので儲けが出ない。これも感染拡大防止の立場からすると困った形である。

 では,飲食店でお酒を提供して,それを客が飲んでも,感染拡大をさせない方法があるかと言えば,「入店前の抗原検査の徹底」しかないだろう 移動をしたい人は,抗原検査キットで自宅で陰性を自己証明すべき - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/11/28。これまでは,入店時にアルコール消毒だけだったが,体温測定で顕在感染者を排除した上で抗原検査で潜在感染者も入店を排除するしかないのではないか。

 入店後は,ある意味で自由である。感染していなければ,何があろうと感染を拡大することはないからである。店をホワイトゾーン化するため,バブル状態にするため,徹底的な検査をすることしか,ないだろう。

 海外では,ワクチン接種証明か,72時間ごとのPCR検査証明によって,移動の自由が許されるようになっている。アメリカは,ワクチン接種証明があればマスクすら着用しなくてもいいとまで言い始めている。これはまだ油断がすぎるような気がするが,このための無料の検査ステーションが全国にあり,定期的な検査をしている人もかなりいる。これに対して,日本はいまだにPCR検査も抗原検査も自腹でかかるか,症状が現れてから保健所の指示で検査するかのいずれかしかなく,しかも保健所の指示で検査されるのが1週間後である。

 この体制を作らずに,何をするかというと,経済を抑え込む緊急事態宣言や重点措置で国民に不自由を“お願い”するだけで,保証金も払われず,経済は冷え込むだけ,という隘路にハマっている。ワクチン接種が進んだとしても,それが行動許可証になるわけでもないため,経済の活性化にはつながらない。その間に店がどんどん潰れていってしまう。ルール破りして単にお酒を提供したら,結局感染拡大を招いてしまい,「やはり悪いのは飲食店」という誤った結論になってしまう。

 飲食店は,入店前の抗原検査を義務付けることを行政に要望し,このための検査キットの無償提供を要求すべきだろう。店側の対策はほぼ100%取れている。あとは,お客さんに来てもらい,安心して飲食していただくためには,感染者を店に入れない,ということに尽きる。検査キットの量産をなぜしないのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/15。基本に立ち返って考えてみれば,分かってもらえないだろうか。