jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

在席申告で,テレワークのアピールを

テレワークにおいて,管理する側も管理される側も,いちばん困るのが,仕事していることをどう把握するかである。世の中には,たとえばパソコンの稼働状況をクラウドでモニターして,必要なソフトが稼働しているかどうか,キーボードやマウスが動いているか,など,まるでそこに監視人がいるようにガチガチに管理するシステムがある。管理する側は秒単位でテレワーカーの動きを把握できるが,テレワーカー側はオフィスにいるときよりも監視されているように感じる。まるで,自分の後ろに管理者が立っているような圧力感を感じるだろう。

 自宅でも机の前に座って仕事をしていることを把握するのに,座布団に仕組んだ圧力センサーで記録する方法もある。これも,座り続けることが前提となり,秒単位で管理できる仕組みである。

 以前提案したAR(各超現実)は,視覚的に透明スクリーンにテレワーカーのイメージを映すことで,存在感を感じられるようにできる。 オフィス側はARでリモート人をバックアップしてほしい - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/3/2。これもおそらく,テレワーク側のPCの動作や椅子センサーで動作するので,秒単位の管理になる。管理される側は姿を直接見られるわけではないが,逆に存在をアピールするとすぐにコミュニケーションが取れることが必要となり,これも落ち着かない。

 そこで,テレワーカー側が自分の存在を自分の意志で管理側に伝える方法として,在席申告システムを使うことを改めて提案してみたい。

 在席申告システムは,コールセンターでは使われることがある。出退勤はタイムレコーダーでできるが,業務開始をしたり,休憩を取ったり,トイレに行ったり,そういう時間を分単位で申告する。席を立つとき,席に戻ったとき,アクションを入れることで,自己申告される。実際は,多少ごまかすこともできるが,積極的に自分の勤務状況をアピールすることで,信頼関係を結ぶことができる。

 テレワークにおいても,在席,離席,休憩,私用,就寝などを申告することで,管理者に現在の自分の状況を申告できる。

 会議室などをビジュアルに構築して,自分がどこにいるのかをアピールできるシステムもあるが,今の自分の在席離席状況を報告するだけのシステムとして,irucaというのを試しに使ってみている。iruca - ログイン不要の在席管理ツール。自己申告するというマインドが必要である。申告した状況をグループで共有できる。無料のシステムだとただ申告しているだけだが,有料システムになると,在席離席の申告状況の記録も残せるようである。パソコンだとブラウザでWebサイトにアクセスして申告する。スマホだと,このWebサイトのショートカットをデスクトップに作るだけで,すぐに申告できる。変更もワンタッチで済む。よくできた仕組みだと思う。

 新型コロナウイルスの2回目の緊急事態宣言が,2021/1/7に発令され,2/7に1カ月延長,さらに3/7に2週間延長されている。こんなにダラダラと延ばされては,もはや「緊急」という言葉が嘘くさく聞こえる。しかし,感染確認者数の下げ止まり,関西など他県で一足先に宣言が解除されたことで人の動きが戻ってきており,さらに変異ウイルスへの切り替わりが急速に進んでいることから,再延長は避けられないと筆者は感じている。

 その中で,テレワークしている側がちゃんと仕事をしていることをアピールすることで,オフィスワーカー,テレワーカー,そして管理者の間の信頼関係を壊さないようにしたい。zoomのように常に様子を監視されることもなく,きちんと自己管理していることもアピールできる。この程度の緩めの管理があった方がいいように思う。

 筆者は,PCとスマホの両方で操作できることが望ましいと思っている。そのためにこの仕組みを結構評価している。しかし,自己申告することに抵抗のある人も結構いるかもしれない。だから,テレワークを進めない会社がまだまだ多いことも理解できなくもない。しかし,できるところから進めないと,新しいこともできなくなるような気がする。